未分類

糖尿病の原因とは?糖尿病の基本をわかりやすく解説

糖尿病の原因とは?糖尿病の基本をわかりやすく解説

糖尿病とは、何らかの原因で、慢性的(長期間続く)に血液中の糖分が多くなった状態のことを指します。

血液中の糖分を血糖と言い、この血糖の値である血糖値が長期間に渡って高い状態が続いてしまう病気を糖尿病といいます

糖尿病という名前のため、尿の中に糖分があるといけないと勘違いしている方も多いですが、実際には血液中の糖分の量が重要です。

*)もちろん尿中の糖も検査します

そこで今回は、糖尿病についてより理解を深められるように、糖尿病の原因を分かりやすく解説していきます。

そもそも糖尿病とはどんな病気?

糖尿病というのは、何らかの要因(遺伝的要因や生活習慣)によって、インスリンが少なくなる、インスリンが効かなくなる、あるいは両方の状態を合併することで、長期間血糖値が高い状態が続く病気のことです。

インスリンについては後ほど説明しますが、長期間血糖値が高い状態が続くということが身体に悪影響を及ぼします。

インスリンってなに?

正常な人(健常者)であっても、食後は一時的に血糖値は高くなります。

しかし、インスリンとよばれる物質が自動的に分泌されることで、血糖値は下がります。

つまり、インスリンというのは、血糖値を下げるためのホルモンです。

通常は、『食べる→血糖値が上がる→インスリンが出る→血糖値が下がる』というプロセスが正常に行われるため、長期間血糖値が高い状態が続くということはありません。

しかし、インスリンが出ない、もしくはインスリンが効かないという状態になると、糖尿病を発症します。

インスリンが働かない(インスリンが少ない)

通常インスリンは膵臓から分泌されます。

そのため、膵臓にダメージを受けている人は、インスリンが分泌されにくくなる可能性があります。

また、遺伝的に膵臓が弱っており、インスリンが全くでないということも考えられます。

インスリンが分泌されないことには、血糖値を下げることはできませんので、インスリンの働きが悪くなることによって、糖尿病を発症してしまいます。

インスリンが効かない

一方、インスリンの量は十分であっても、インスリンが効きにくくなる場合があります。

肥満はインスリンの抵抗性を上げることが分かっており、生活習慣の乱れによってインスリンの効果が悪くなってしまいます。

そのため、膵臓の機能に問題はなく、インスリンが分泌されているにもかかわらず、血糖値が下がらないというタイプの糖尿病も存在します。

このように、糖尿病というのは、インスリンが不足しているもしくはインスリンが効きにくいことが原因で発症します。

1型糖尿病と2型糖尿病って何?

糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病が存在します。

1型糖尿病

全糖尿病に占める割合は数%ということで、比較的稀な疾患です。

1型糖尿病というのは、何らかの遺伝的な要因やウイルスなどの感染によって、インスリンが全く出なくなってしまうことで引き起こされます。

そのため、1型糖尿病の人にはインスリンが必須です。

1型糖尿病の人たちは徹底的な食事管理や生活習慣の管理を行っています。

しかし、糖尿病は生活習慣の乱れによって起こるという情報が蔓延しているため、〝あらぬ疑いの目〟を向けられてしまうこともあります。

そんなことがないように、正しい知識を身につけましょう。

2型糖尿病

全糖尿病の95%以上を占めるのが2型糖尿病です。

生活習慣病の代表格ともいえる一般的な糖尿病は2型糖尿病です。

遺伝的な要因に加え、食生活の乱れや運動不足、ストレスやアルコール、喫煙などが引き金となり、インスリンが出にくく、インスリンが効きにくい状態になって発症します。

そのため、2型糖尿病の人は、食生活の改善など、生活習慣の改善が必須です。

いくら薬を使っても、生活習慣を改善しなければ、インスリンが効きにくいという状態を改善することは難しいです。

糖尿病の原因とは?

糖尿病とは、遺伝的な要因や生活習慣によって、血糖値を下げる重要な物質である、インスリンが出にくいもしくはインスリンが効きにくい状態です。

1型糖尿病と2型糖尿病でその原因は大きくことなりますが、血糖値が高くなってしまうという症状そのものは一緒です。

長期間の高血糖状態によって血管は疲弊し、大きな病気に結びついてしまいます。

生活習慣が血糖値に与える影響は非常に大きいため、日々の生活習慣から見直してみましょう